モーニングコール

朝が苦手な私は、出会い系で知り合った健吾くんに、モーニングコールを頼んだんです。

健吾君は朝が早くて、大学を遅刻しがちの私を見かねてモーニングコール役をかってでてくれたんですよね。毎朝7時きっかりに鳴る電話、最初は気付かなかったり、何度もコールしてもらっていたりしたんだけど・・・知らないうちに好きになっていて、いつのころからか、7時前に目が覚めて、健吾からのモーニングコールをいまかいまかと待っている自分がいました。

かかってくるモーニングコールを3コールまで待って、眠そうな声で出る、でも「おはよう」だけの会話はすぐ終って、朝の幸せのひとときは終ってしまう。それだけの関係が嫌で、でも勇気がなくて、健吾君の顔は出会い系のサイトで知ってたから、こんなかっこいい男の子と付き合えるはずがないんだって。

ある日、もう一人私にモーニングコールしてくれるっていってくれた男性がいたから、私は健吾君のモーニングコールを断ることにしたんです。そしたら、健吾君が「寂しくなるね」って言ってくれて・・・その台詞を聞いた途端に「す、好きなんです!」って言っちゃってました。そしたら、まさかのOKで・・・。

今私は健吾君とお付き合いしています。健吾くんは完全無料出会い系で、前の失恋を癒すために女の子を探してて、そこで私と知り合って、私にモーニングコールして、毎日を積み重ねていくうちにその時間が大切な、幸せなものになったって、私と同じ気持ちだったんですね。

今では、モーニングコールは電話越しじゃなくて、直接なんですよ。